大人向きではない丸暗記

2011.07.24

読者の中にも受験勉強で英単語を片端から丸暗記しようとした人がいると思います。語彙が増えるのは素晴らしいことですが、この方法を使えるのはせいぜい20歳前後までです。暗記の仕方も年齢に応じた方法があります。「もう歳だ。物覚えが悪い」などと諦めないでください。大人には大人の方法があるのです。「最近すっかり物覚えが悪くなって」と嘆く前に、本当に何度も繰り返して覚えようとしているかどうか自問自答してみてください。むしろ、論理的な思考は大人のほうが明らかにすぐれているのです。たとえば、原稿用紙1〜2枚の作文でも子供のころは大変な長さだったのに、十数枚ならばすぐに書けるというのも大人ならではなのです。まず全体像をとらえて、それから細部に入っていくという方法を取れば、むしろ大人のほうがすぐれた能力を発揮するのです。単語を覚えるにしても、自分にとってこの単語がわからないと本当に困るというものを文やパラグラフごと頭に入れるほうがよほど記憶にとどまりやすいのです。なお、重要な文章を繰り返す揚合は、ただ単にそれを繰り返すのではなく、まるで自分がその登場人物になったかのように感情を込めて、シーンを心の中に描きながら、声に出して言ってみるほうが効果的です。感情は記憶を引き出しから取り出すときの目印の役割を果たしています。強い感情を伴う記憶はなかなか忘れないという原則を英語の勉強にも取り入れることは可能でしょう。