打撃は恐るべきものとなる

2012.01.29

一九九八年四月、ニューヨークーダウ平均株価はついに九〇〇〇ドルの大台にのった。株価を押し上げているのは。投資信託と年金基金である。家計部門の株式保有が減って、投資信託と年金基金が株を買っている。多くの国民が老後をささえるべき年金を株に投資している。株価が無制限に上がりつづけることはありえない。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長が株価について「根拠なき熱狂」を警告したのは一九九六年末であった。

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それ以後も株価は上がりつづけているが、毎年一〇〇〇億ドルにものぼる巨額の国際収支赤字が解消したわけでもなく、また世界最大の債務国という地位が改善したわけでもない。世界の代表的な経済誌であるイギリスの『エコノミスト』誌は、一九九八年四月一八日号において、アメリカ経済は。ハブル経済になっていると断言した。アメリカの株価暴落は時間の問題である。その場合、年金を株式に賭けている中産階級のうける打撃は恐るべきものとなるであろう。