労働市場への参入のステップとしての臨時雇用

2012.01.14

〇二年のOECDの「雇用見通し」によれば、フランス・イタリア・オランダ・ポルトガル・スペインにおいて臨時雇用の顕著な増加傾向が観察されている。重要なのは、それが若年層と教育水準の低い層、あるいは女性によって占められていることである。ベルギー・フィンランド・日本において、そうした男女差が顕著に見られる。臨時雇用は、給与やフリンジベネフィット(金銭以外の付加給付)が、終身雇用にくらべ少ないという調査結果が出ている。

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給与水準は、ドイツでは一七%、スペインでは四七%、終身雇用にくらべ低くなっている。ほとんどの臨時雇用者は、一年以下の雇用契約となっており、同じ職に一年以上はとどまらない。若年層が他の年齢層にくらべ臨時雇用として雇われている割合が高いことは、労働市場への参入のステップとして、それが位置づけられていることとも関係している。このような困難な雇用状況に、欧米先進諸国の若者たちはどのように対応しているのであろうか。